「がんと闘う戦士の物語」感想紹介


読者の方々からいただきましたご感想をご紹介します。
(公開許可をいただけた方のみ)

みなさまからのお声は、
作者裕奈の大きな励みになっております。
メール、お手紙など
たくさんの感想をお寄せいただきまして
本当にありがとうございました。

坂野貴宏さま

『がんと闘う戦士の物語』

 3月16日の朝日新聞に掲載された小児がん患者の坂田裕奈さんの著書『がんと闘う戦士の物語』が本日、我が家に届きました。

 裕奈さんは2019年、10歳の時に小児がん(骨髄異形成症候群)と診断され、2度の移植や抗ガン治療に耐えました。その時の闘病の様子や自分の病気をレポートにまとめたものがこの本です。

 Part1,2では病気と治療、血球について、イラストを用いて分かりやすく書かれ(春香も『はたらく細胞』見てました)、Part3では、ご自身の闘病の様子が時系列で写真を使って詳しく掲載されています。

 小さな身体で受ける厳しい治療、重い副作用の様子は、読んでいるだけで胸が苦しくなります。辛い闘病の中でも、一時退院やハロウィーン、クリスマスなどのイベントは、欠かすことのできない楽しみだということを再認識いたしました。春香とはがんの種類は違いますが、裕奈さんの境遇には共通点も多く、うんうんと共感しながら読ませていただきました。

 最後の「感想」に書かれていた「この病気になってから、私はそれまで知らなかった本当の「幸せ」や「大切なこと」、そして、「新しい世界」を知ることが出来ました。」という言葉に、希望を抱きました。

 裕奈さんは、「これからは、この尊い学びと経験を生かして、がんと闘っている人、その家族に寄り添っていけるような活動をしていきたいと思っています。」と結んでいます。

 退院するときに、家に帰れる嬉しさと大好きな看護師さんと別れる淋しさで、迎えに来た叔父さんの車で号泣した裕奈さん。心優しい裕奈さんにしかできない寄り添い方があるように思います。
愛知、江南の地から、応援しています。

N.M さま


もんなとりえ
坂田裕奈さま、佳子さま

この度は素晴らしい書籍をお送りいただきありがとうございました。
届いた日に読んでいたら、たまたま来ていた友人が読みたい!と持ち帰ってしまい、ようやく戻り年末にゆっくり熟読できました。

 私は血液関係ではないのですが、固形がんの薬の開発に少し関わる仕事をしています。
治験に協力してくださる患者さんやご家族にはいつも本当に感謝の気持ちで一杯です。
若い頃は病院で、個々のカルテを見せていただき、内容の確認をする仕事をしていたのですが、最近はまとまったデータとして副作用や効果を見ており、裕奈さんが書いてくださった詳細な経緯を目にする機会がなくなっていました。
今回、このような機会を頂き、改めて、患者さんお一人お一人の辛さや気持ちを感じることができ、自分自身、お薬の開発は成功が難しいため、落ち込んでしまうこともありましたが、少しでもお役に立てるように頑張らねば、と決意を新たにしました。

本当にありがとうございました!

                (N.Mさま)

在宅看護研究センター同志 さま


坂田裕奈さんの「がんと闘う戦士の物語」読ませて頂きました。

体調の変化、検査・入院、治療をうける、想像を絶する体験をされた事と思います。

二度と思い出したくもないと思える事を「何でだろうか」という興味、関心の元で書かれており裕奈さんのこころがとても素直に解りやすく表現されていると思いました。
小さなたくさんの新しい細胞が必死に生きて今の私を動かしてくれている‥人間の神秘を感じました。

「当たり前」…きっと何が当たり前なのかも分からないのだと思います。なぜならそれがいつもの日常なので。
無くしてはじめて分かるのですよね。本当に小さなこと一つ一つの大切さが。
その人の「当たり前」を大切にしてゆきたい、と改めて思いました。

この本を読み少しでも大丈夫、と思える方が増えると良いですね。

                  (N.Oさま)

在宅看護研究センター同志 さま


坂田 裕奈 様

『がんと闘う戦士の物語』を読ませていただきました。

読み始めると裕奈さんが体験された世界がリアルに感じられて、夢中になりました。

病気のことや細胞の働きがとても分かりやすく、私自身大変勉強になりました。

ちなみに私も『はたらく細胞』を読みました。あれは分かりやすいし面白いですよね。
 
 裕奈さんは、髄注や点滴で緊張や不安な思いをされた一方、間もなく『何度かやったので慣れた』『あの時と同じだろうと思ってその感覚で遊んだ』と書かれていて、その変化はスゴいなぁと思いました。

 臍帯血移植の場面だったと思います。
裕奈さんは 以前経験した処置と似たようなものだろうと落ち着いて臨めていましたが、私たち看護師のそわそわ感が伝わり緊張してしまったと書かれていました。

私も子どもたちにそれと似た思いをさせてしまったことがあり、申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。

緊張はしても、移植までたどり着けたことを喜び合ったり、移植で病気が良くなっていく様子をイメージして、気持ちが明るくなるような声かけを、今後はできるようになりたいです。

 裕奈さんは人生最悪の年末や、季節モノの行事が初めて面倒に感じるくらい体が辛かったなど、大変な思いをされたのが伝わってきます。

そんな中「泣いてもいいよ。」と言って思いっきり泣かせてくれたお母さん、病気のことや悲しい思いに共感してくれる人が周りにいたことで、一つ一つ乗り越えていらしたんだなと思いました。

"普通のことがホントに嬉しい'' という裕奈さんの言葉は、ペヤングソース焼きそばがとても美味しかったことや、昼間のハーゲンダッツが何てぜいたくなんだろう!と心躍る様子。
家で過ごせた時のこと、クラスの友達と撮った写真で、腕をぴーん!と前に突き出しピースする姿で体現されていて、裕奈さんが元気になってホントに良かった。

治療お疲れ様でしたと、たくさんの拍手を送りたい気持ちになりました。

 細胞の働きから体の仕組みを調べたことで、体のすごさやありがとうという気持ちで自分をとても大切にしている裕奈さんが目に浮かびます。
大変な病気を抱えながらこのような本を書き上げたこと、もんなとりえのお店でプラ板を手作りされる活動全てが素晴らしいなあと目が丸くなりますが、
何より裕奈さんの存在そのものが同じ病気を闘う人にとって励みや希望になると思います。

この度はステキな本に出逢えたこと、裕奈さんのことを知れて大変嬉しかったです。ありがとうございました。

最後に裕奈さんを支えていらしたご家族の皆さま、この度は大変心揺さぶられるご本を誠にありがとうございました。

私自身様々な気付きをいただき、自らの看護を俯瞰してみる時間をいただきました。

今後のご活躍も心から応援させていただきます。重ね重ねありがとうございました。

                  (M.Sさま)

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